今年のインフォグラムでは、この5年間のトピックスや意思決定について、少しだけ舞台裏や事情についても交えてまとめています。こうやって定期的に振り返ると自分たちの役割であったり立場であったり様々なことを再認識できますし、何よりお世話になっている皆様に改めて御礼をお伝えできる機会だなとも思います。
2020年はコロナ禍による影響で社会活動の不確実性が一気に高まりました。我々がご支援している採用という領域は、社会の影響を大きく受ける領域です。コロナ禍が直接的、間接的な要因となり社会が大きく変わっていく中、クライアントのみなさまも変化への対応を試行錯誤されています。その中で、腰を据えて一緒に変化し、より良いものを提供する、ということを実行していくにはどうしたら良いだろう、ということを真剣に考えました(いまでも考えていますけど)。
その中で、特に注力したものの一つが黒字化して事業運営を筋肉質にする、ということでした。ぼくらが提供しているのは採用管理システムという業務ツールです。業務を滞りなく行うには、安定的な提供というのものもサービスの価値(というよりも前提かもしれません)だと思っています。もちろん、赤字でも資金調達などで強固な財務基盤を構築して安定してサービスを提供する、というやり方もありますが、その手法が我々に適さない可能性もあるし、いずれにしても黒字化しておくことで身動きは取りやすくなるなと考えたのですね。
2020年の8月くらいからビジネス構造やプロダクトマネジメントについて見直しを行い、結果的に2020年12月には黒字化することができました。その後、今日まで黒字経営を続けています。もちろん、まだまだやらなければならないことはありますが、少しは理想的な形に近づいたかなと思います。あと、少しだけ補足すると、単にコスト削減による黒字化ではなく(もちろんそれもやりましたが)、売上高も過去最高を更新し続けています。加えて、発表はしていなかったのですが、当社は2020年に資金調達を実行しています。これは、黒字化までのつなぎ融資の意味合いで念の為調達したものですが、結果的にほぼ手を付けずに黒字化することができました。財務的な基盤はだいぶ強固になったので、無理なく次の挑戦したいことに投資することができる状態にもなりました。
では、今後、タレンティオは何にフォーカスしていくのか。
ぼくらは「候補者体験をより良くするためのサービス」にとても興味があるのですね。もちろん、人事の方に便利にご利用いただくということは大前提なのですが、我々のサービスは文字通り採用を管理するものであり、候補者の方々がいないと成り立ちません。良い候補者の方との関係性構築の主体は(広い意味での)人事に携わる方々であり、より良い関係性の構築に集中いただけるように、サービスでご支援できればと思います。例えば、Talentioの機能には自動化や効率化を目的としたものがありますが、なんのために自動化、効率化したいかというと、リクルーターの方々には感情労働に集中していただきたいからです。それが、結果的に候補者の方にとってよい体験になり、人と企業のよい関係性が構築されていくのではないかなとぼくは思っています。
なので、候補者体験をより良くするような機能はもちろん開発していきますし、候補者の方との関係性構築にどのような考え方や運営が必要なのか、イベントやおしゃべりなどで共有することも定期的にやっていきたいと思います。タレンティオのこれまでとこれからについての具体的なお話は、SmartHRの宮田さんとおしゃべりするイベントを企画しましたので、そちらでしたいと思います。イベントのご案内は下部にあるのでそちらを御覧ください。
そして、我々のコンセプトをちゃんと実現していくための組織能力の開発にもフォーカスしていかねばと思っています。なので、これからの5年を一緒につくっていただけるような、マーケターや開発者の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。いや、5年じゃなくていいか。まずは半年でも1年でも。採用ページへのリンクは最下部にあるので、ご関心のある方はそちらを御覧ください。