ステートメント

本日は2024年5月18日。Talentioをリリースしてから8周年を迎えました。いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

8年間、採用管理システムの開発・運営を続ける中で、私たちは多くの採用活動の変化や技術的な進歩に直面してきました。8年前に最適だと考えていたことも、現在では不適切になっていることがあります。例えば、リリース当初は選考の過程で「不合格」という表現を使用していましたが、これを数年前に「お見送り」という表現に変えました。終身雇用の時代が過ぎた今、一方的な評価よりも、双方合意の上での一時的な判断、というニュアンスのほうがふさわしいと感じたからです。

とはいえ、環境の変化に対応することでサービスは進化しますが、その結果、機能が増えて使い勝手が複雑になることがあります。昨年のステートメントでも触れましたが、本当に顧客価値となることをしっかりと考えないと、機能が次々と追加され、便利になる一方で不便にもなってしまうのです。局地的な問題解決は必ずしも全体的な顧客価値の向上にはつながらないということを、痛感しています。

そういった状態を避けるため、私たちは最近、開発サイクルの整備を進めてきました。ある程度の目処がつき、今後はさらに強化していく段階だと考えています。自分たちの採用活動はもちろん、経営戦略や経営体制の変化も（そんなに大仰なものではないですが）視野に入れています。開発サイクルの設計や試運転、調整といった主にハード面の仕事から、実際の運用や改善アイデアの提案、全体的な成果物を増やすための体制強化といったソフト面の強化へとシフトしています。

いずれにしても、現在進行中のプロジェクトを無事にお届けすることに注力しつつ、引き続き、どんな採用チームでも、どんな採用活動でも便利に使える採用管理システムを提供できるよう努めてまいります。

2024年5月18日
代表取締役 佐野 一機